中村天風研究会

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<今月の言葉>(2024年4月)

【理性を超えた「霊性」を本位として生きよう】
・理性心の働きを「理性」といい、霊性心の働きを「霊性」という。
①霊性本位に生きている人には、次のような特徴がある。
イ.心と体は、「霊魂」(真我)がこの世で活動するための道具だとい
  うことを悟っているので、心にも体にも捉われることがなく、自分
  への執着から解放されている 
ロ.理性や相対的な知識だけでは、人間を完全に理解することは不可能
  だということを悟っている。
ハ.安心立命の安心した人生に生きている。安心立命の人は、心に苦労
  も煩悶も厭世観も絶対にないから、大した努力をしなくても健康は
  もちろん常に良い運命に安住して楽々と生きている。
ニ.自分で自身を助ける力を持っている。つまり、どんな場合にも、間
  違いなく人生を生きて行くことのできる立派な認識力と統御力を持
  っており、常に直観力が働くので、何事に対しても、自分でも不思
  議な位にフーッと名案工夫が出て来る。
ホ.宇宙は叡智と心の体系を持った生命体であること、人間の魂は不滅
  であること、慈悲の心の大切なことなどを説くようになり、愛の包
  容力が大きくなる。その中には、テレパシーや予知能力などの超能
  力を発揮する人もいる。
②理性本位に生きている人には、次のような特徴がある。
イ.理性の働きに重点を置くので、大きな精神的負担を背負っている。
  だから、思わなくてもいいことを思い、忘れてしまっていいことを
  忘れない。その結果、日々煩悶、葛藤、気病みなどに苦しみながら
  生きている人が多い。
ロ.理性の発達が重要だと考えるので、学問をして知恵を付けようとす
  る傾向が強い。しかし、人生には、理性では解決できない出来事が
  いつ何時起きるか分からないから、理性で解決できないと、極度に
  失望し落胆することになる。そうなると、どんなに学問があっても
  どんなに身分があっても、どんなにお金があっても、煩悶続出とい
  う憐れな状態で、惨めな人生に明け暮れることになる。
ハ.特に注意すべき点は、理性的判断は、是非善悪の判断をする考えの
  中に自分の都合を本位とする傾向が顕著に出て来るということ。
・近年、人間性の尊い働きである「霊性」について、科学者も関心を寄
 せる人が多くなっており、精神科学の分野においては、臨死体験や老
 年的超越といった事柄について幅広い研究がなされるようになってい
 る。しかも、研究の結果、これらの体験者が世界中で増加しているこ
 とが確認されている。
・臨死体験とは、心臓が停止して医学的には死亡と判断された人が蘇生
 することだがその体験をした人は、人格がまったく変わってしまった
 といわれるほど、その世界観が大きく変わってしまうことが分かって
 いる。その中には、深遠な哲学的宇宙論を説いたり、利他主義で生き
 ることの大切さを説く人が少なからずいるという。
・また、老年的超越とは、主に85歳以上の超高齢者に見られる現象の
 ことで、超高齢者の中にはやはりその世界観が大きく変わった人のい
 ることが学術的調査によって判明している。
・一般的には、年を取るに従って肉体的にも社会的にも活動の制約を受
 けるようになり不自由さや疎外感なども増加するものだが、超高齢者
 の中には、そういうネガティブな事から超越して本当に幸福感に包ま
 れて生きている人が多々存在するという。しかも、その中には、霊性
 本位に生きている人もいて、不思議な知恵が湧いたり、不思議な力を
 発揮する人もいるという。
・この要因は、おそらく我々人類をより高いレベルに進歩向上させよう
 とする偉大な力が作用しているところにあるといえるのではないだろ
 うか。
・また、このように、霊性本位の生き方をしている人が世界中で増加し
 ているということは、その割合が世界人口の一定の割合に達すると、
 世界中の人達が一斉に霊性中心の生き方をするようになるのではない
 かということも考えられる。
・しかも、この21世紀は、激動の世紀といわれているので、今世紀中
 に世界中の人たちの世界観が一斉に変わるということも考えられなく
 もない。
 以上


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