中村天風研究会

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<今月の言葉>(2024年8月)

  【人間はなぜ積極心が必要か その1】
(1)本来、我々人間は、みだりに病や不運に悩まされたり、虐げられ
  たりするものではなく、一生を通じて健康も運命も順調で、天寿を
  全うするまで幸福に生きられるように作られている。これは、宇宙
  真理である。
・なぜなら、人間には、老幼男女の別なく、生命の中に「健康も運命」
 も自由に獲得し開拓することの出来る偉大な「命の力」が与えられて
 いるからである。
・そして、この「命の力」は、生命エネルギーの受入量が多くなればな
 るほど、十分に発揮できるようになっている。
・「命の力」は、「体力、胆力、判断力、断行力、精力、能力」の6つ
 に分類できるが、この力によって健康も運命も自由に獲得し開拓でき
 るということである。
・また、「生命エネルギー」は、「人間の心」と「同調」して働いてい
 る。つまり、人間の心が積極的であれば、生命エネルギーの受入量が
 多くなり、消極的であれば、受入量が少なくなるということである。
・すなわち、心が積極的な人は、生命エネルギーの受入量が多くなり、
 何でも出来る「命の力」を充分に発揮できるようになる。その結果、
 天寿を全うするまで幸福で生甲斐のある人生に生きられるということ
 である。                    
・これが、「人間はなぜ積極心が必要か」ということの、第一段の解答
 である。                   

【人間はなぜ積極心が必要か その2】
(2)「心の思考は、人生を創る」という言葉がある。言葉を変えて言
  えば、「人生は、自分の心を映す鏡である」ということだ。
・これは、心の中で「不平不満」ばかり抱いていると、その心を映し出
 すように、自分の身の回りに不平不満を言いたくなる出来事が起きて
 自分の人生が益々不平不満を言いたくなるようなものになるというこ
 と。
・また、心の中で「感謝」することが多いと、その心を映し出すように
 自分の身の回りに感謝したくなる出来事が起きて、自分の人生が益々
 感謝に溢れたものになるということ。
・すなわち、我々が普段心の中で思ったり考えたりしていることが、そ
 のまま実現して、現在の自分の人生を創っているということだ。
・なぜ、心の思考は人生を創るのか。それは、我々が普段思ったり考え
 たりしていることが、そのまま「宇宙エレルギーの創造作用」と同調
 しているからである。
・そして、「宇宙エネルギー」には、「建設する働き」と「破壊する働
 き」の二つがあり、その建設する働きは、人間の「積極的な心」と同
 調し、破壊する働きは、人間の「消極的な心」と同調するようになっ
 ている。
・だから、「心が積極的な人」は、いつも「宇宙の建設的エネルギー」
 と同調して、自分の望む通りの人生が拓けて来るし、 反対に、「心
 が消極的な人」は、「宇宙の破壊的エネルギー」と同調するので、な
 かなか自分の望みを実現できずに、苦労の多い人生になってしまうの
 である。
・これが、「人間はなぜ積極心が必要か」ということの、第二段の解答
 である。
(3)積極的な心とは、どういう心か
・ここで言う積極的な心は、「ポジティブ・シンキング」(積極思考)
 で言われているような「明確に目標を決めて、前向きに出来る出来る
 と思っていれば、それは必ず実現する」という考え方とは、少々ニュ
 アンスが違う。
・「積極的な心」を言葉で表現すれば、次のような心の状態である。 
 ①尊く、強く、正しく、清い心のこと。 ②いつも明るく朗らかに活
 き活きと勇ましい心の状態。 ③晴れてよし曇りてもよし富士の山と
 いう心持ち。 ④どんな場合にも虚心平気の心の状態。 ⑤純粋で雑
 念妄念のない心のこと。
・ここには代表的な表現を5つだけ挙げたが、なぜこれらが積極的な心
 と呼ばれているのか疑問を持たれた方は、当方の勉強会へご参加下さ
 い。
以上                  (天風哲学より適宜抜粋)


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