中村天風研究会

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<今月の言葉B>(令和8年8月)

 <中国人観光客が見た日本> (今月の言葉Aからの続き)
・だから、初めて日本に行った時に、最も意外に感じたのは観光地では
 なく、あの絶妙な「心が緩む」感覚だった。電車の中は静かで、街中
 でも大声で騒ぐ人はほとんどいない。列に並ぶ人たちは互いに押し合
 うことはなく、コンビニの店員は礼儀正しく、必要以上に距離を詰め
 てこない。
・みんなが当然のように、「他人の空間にむやみに踏み込まない」とい
 う共通認識を持っているかのようだ。HSP気質の私には、その感覚が
 とても強く伝わってきた。その時、初めて気付いた。「秩序」は効率
 だけではなく、安心感ももたらすのだと。長い間緊張し続けてきた人
 間の神経を、少しずつほどいてくれるものなのだと。
・なぜ何度も日本を訪れるのか。日本では、人間関係の雑音に振り回さ
 れることがない。無理な付き合いをしなくてもいい。常に、相手の複
 雑な感情を読み取ろうとしなくていい。静かに歩き、静かに食事をし
 静かにこの世界を眺めることができる。HSP気質のISTJである私にと
 って、その感覚は本当に貴重なものだ。
・「どうしていつも日本へ行くの?」とよく聞かれる。私は、ようやく
 その答えが分かった気がする。私が好きなのは、日本そのものだけで
 はなく、そこで少し肩の力を抜くことができる自分自身なのだ。
 〔翻訳・編集/北田より転載〕 


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