中村天風研究会

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<今月の言葉>(令和8年7月)

 【来日外国人の「昔の日本」見聞記 その11】
・ヨーロッパの多くの国々や、自分の国イギリスでも、地方によっては
 外国の服装をした女性の一人旅は、実際の危害を受けるとまではいか
 なくとも、無礼や侮辱の仕打ちにあったり、お金をゆすり取られるこ
 とがある。
・ところが、日本では、私は、一度も失礼な目にあったこともなければ
 実際に過当な料金を取られた事もない。群衆に取り囲まれても、失礼
 なことをされた出来事もない。
・馬子たちは、私が雨にぬれたり突然驚くことのないように、絶えず気
 を使い、また、革帯や結んでいない品物が旅の終わるまで無事である
 ように、細心の注意を払う。
・馬子たちは、旅が終わると、心づけを欲しがってうろうろしたり、仕
 事を放り出して酒を飲んだり、雑談をしたりすることもない。彼らは
 直ちに、馬から荷物を下し、駅馬係から伝票をもらって、家へ帰るの
 である。
・ほんの昨日のことであったが、革帯が一つ紛失していた。もう暗くな
 っていたが、馬子は、それを探しに一里も引き返した。
・私は、彼にその骨折り賃として何銭かをあげようとしたが、彼は、旅
 の終わりまで無事に届けるのが当然の責任だと言って、どうしてもお
 金を受け取らなかった。
・馬子たちは、お互いに親切であり、礼儀正しい。それは見ていても大
 変気持ちが良い。
〔イギリスの女性世界旅行家・イザベラ・バード。明治11年5月~12月
 東北・北海道を旅行〕

【来日外国人の「昔の日本」見聞記 その12】
・捕えられて、我々が通過した村々では、村民は、概して我々に親切に
 してくれた。村に入る時や、出発の時には、どこでも、我々を見よう
 と集まった老若男女に取り囲まれた。
・だが、誰一人として、我々に侮辱を与えたり嘲笑したりする者もなく
 みんな同情のまなざしで見、中には心から憐憫の情を浮かべる者もあ
 り、殊に女たちにそれが多かった。
・我々が、喉の渇きを訴えると、村人たちは先を争って世話をしようと
 した。また、我々に何かご馳走したいと、護送兵に願い出る者がたく
 さんいて、許可を得るや否や、酒や菓子やその他のものを何かと持っ
 て来てくれた。
・また、松前藩の隊長たちも、一再となく上等の茶と砂糖を寄こしてく
 れた。
〔ロシアの海軍士官・ワシーリイ・ゴロウニン。国後島測量中捕らえら
 れ約二年滞日〕
(村岡正明著「日本絶賛語録」より適宜引用)


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