【来日外国人の「昔の日本」見聞記 その3】
〈ロシア正教会宣教師ニコライの見た幕末の日本〉
・日本人は、世界一読書好きな国民である。しかも、日本では、わざわ
ざ本を買い求めることはない。
・日本には、実に多くの貸本屋があり、信じがたいほどの安い料金で本
は借りて読むことが出来る。
・しかも、貸本屋へ足を運ぶ必要がない。なぜなら、本は毎日、どんな
横丁、どんな狭い小路の奥でも配達されるからである。
・驚くことには、その貸本は、手垢にまみれぬまっさらの本は見当たら
ない。しかも、本は、どれも手ずれがしてボロボロになっている。
・日本の本は、最も幼稚な本であっても、半分は漢字で書かれている。
それでいて、読み書きができて本を読む人間の数は、ヨーロッパ西部
諸国のどの国にも引けを取らない。
・日本人は、文字を習うことに真に熱心である。この国を愚鈍と言うこ
とは出来ない。
【来日外国人の「昔の日本」見聞記 その4】
〈トロイア遺跡を発見したシュリーマンは、幕末期の日本に3か月滞
在した〉
・もしも、文明と言う言葉が物質文明を指すなら、日本人は極めて文明
化されていると言えるだろう。
・なぜなら、日本人は、工芸品において、蒸気機関を使わずに達するこ
との出来る最高の完成度に達しているからである。
・しかも、教育は、ヨーロッパの文明国家以上に行き渡っている。
・シナをも含めてアジアの他の国では、女たちが完全な無知の中に放置
されているが、日本では、男も女もみな仮名と漢字で読み書きができ
る。
(村岡正明著「日本絶賛語録」より適宜引用)