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■コンクリートは何でできている? コンクリートは主に セメント・骨材(砂や砂利)・水 からできています。 このうち、品質に大きく影響するのが 「水」と「空気」 です。 ・水や空気が少ない → 中身がギュッと詰まって 強度・耐久性が高い ・水が多い → 施工はラクになるが、固まるときに 乾燥収縮が増え、ひび割れが起きやすく なって 耐久性が下がる つまり、扱いやすさのために水を増やしすぎると、長持ちしにくいコンクリートになります。 ■よいコンクリートは全部がつながっている よいコンクリートは、次の要素が連動して決まります。 ( ⇄ 材料)強度 ⇄ 調合(配合) ⇄ 施工性 ⇄ 取扱い・打込み・養生 ⇄ 耐久性 ⇄ 材料( ⇄ 強度) (※どれか1つが悪いと、全体の性能が落ちやすい)
■コンクリートの構成をかみ砕くとこうなる 材料の組み合わせは、段階的に理解すると分かりやすいです。 ・セメントペースト:混和剤(材)+空気+水+セメント ・骨材:細骨材(砂)+粗骨材(砂利) ・モルタル:セメントペースト+細骨材(砂) ・コンクリート:モルタル+粗骨材(砂利) ●骨材のサイズのイメージ ・細骨材(砂):重量の90%以上が 5mmふるい を通る ・粗骨材(砂利):重量の90%以上が 25mmふるい を通る ■コンクリートの品質を示す、3つの指標 コンクリートの品質は、特に次の3つで評価されます。 ① 基準強度(Fc) 基準強度とは、28日(4週間)養生した圧縮強度 のことです。 例:Fc21 とは、圧縮強度が 21 N/mm² であることを意味します。 ② スランプ スランプは、固まる前のコンクリートのやわらかさ(流れやすさ) を表す指標です。 スランプコーンに詰めて引き抜いたときに、どれだけ沈んだか(下がったか)を測ります。 ・値が小さい=硬め(流れにくい) ・値が大きい=やわらかい(流れやすい) さらに、崩れ方を見ることで 材料が分離していないか もチェックできます。 ③ 水セメント比(W/C) 水セメント比は、水とセメントの、重量の比率 です。 水が多いほど W/C は大きくなり、一般に耐久性が下がりやすくなります。 例: ・水:175 kg/m³ ・セメント:300 kg/m³ → W/C = 175 ÷ 300 = 0.583… = 58.3% ■標準配合と理想(推奨)の考え方 JISの標準的な考え方として、例えば Fc21 の場合、目安は次のようになります。 ・スランプ:18cm ・単位水量:185 kg/m³ 前後 ・水セメント比:60% 前後 ただし、耐久性を高めたい なら、水を減らす方向が有利なので、次を目標にしたいです。 ●耐久性を高めるための推奨目安 ・スランプは 15cmを標準 ・単位水量は 175 kg/m³ 以下 ・水セメント比は 50% 以下 木造住宅の基礎は、形が比較的シンプルで鉄筋量も多くない傾向が強いため、スランプを低め(硬め)にしても施工できるケースが多いです。 その結果、水量や水セメント比も下げやすく、コンクリートの耐久性アップにつながります。 ■スランプ試験の流れ(ざっくり理解) 手順1:詰める(3層に分ける) コーン内面を湿らせる →コーンが浮かないように固定 →試料を 3層(A(下)→B(中)→C(上)) に分けて入れる →各層を 突き棒で25回ずつ 均等に突く →上面をならす (層の目安:A 7cm / B 10cm / C 13cm) 手順2:引き上げる 片寄らないように 静かに垂直に 引き上げる(2〜3秒) →中央部の下がりを 0.5cm刻み で測る(これがスランプ値) 手順3:崩れ方を見る 突き棒で板を軽く叩き、崩れ方を観察 →分離している(砂利だけ落ちる等)なら 悪いコンクリートの可能性 ■配合の比較(Fc21、水分量だけに注目) ・JIS目安:スランプ18cm/単位水量185kg/m³/W/C 60% ・推奨目安:スランプ15cm/単位水量175kg/m³/W/C 50% ■水分量の考え方(なぜスランプ15cmが良い?) ・JISのスランプ許容差は ±2.5cm ・18cm指定だと、上ブレで 20cm超 になりやすい ・そのため最初から 15cm標準 の方が安全側になりやすい ・単位水量は 175kg/m³以下 が望ましい ・水セメント比は 50%以下 が望ましい
次回は、中性化・かぶり厚さについて、お話します。 <重要>今後のブログ執筆についてのお知らせ ブログ移行のお知らせ いつも当ホームページのブログをご覧いただき、誠にありがとうございます! これまで木造住宅の耐震診断・耐震補強、建築基準法、住宅の安全性に関する情報などを、こちらのホームページで発信してまいりました。 日々の記事を読んでくださる皆さまの存在が、私にとって大きな励みとなっております。 あらためて、心より感謝申し上げます。 このたび、より読みやすく、継続的に情報をお届けしていくため、ブログ記事の公開先をnoteへ移行することにいたしました。 完全移行日は、2026年6月1日を予定しております。 今後は、木造住宅の耐震診断・補強設計に関する実務的な内容や、建築基準法改正に関する解説、建築関係者や不動産大家さんの方に役立つ情報などを、noteにて発信してまいります。 新しいブログはこちらからご覧いただけます。 noteの記事はこちら↓ これまでホームページのブログを読んでくださった皆さま、本当にありがとうございます。 場所は変わりますが、これからも「日本にもっと安心・安全・良質な木造リノベを!」という想いを大切に、少しでもお役に立てる情報を丁寧に発信してまいります。 今後とも、どうぞよろしくお願いいたします!
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