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■木造住宅で使われる代表的な杭基礎 木造住宅で採用される杭基礎(杭で建物を支える方法)には、主に次の2つがあります。 ・鋼管杭(こうかんぐい): 細い鉄のパイプの杭 ・摩擦杭(まさつぐい): 表面がデコボコした杭で、地盤とのこすれ(摩擦)で支える杭 これらは、杭の形・施工方法によって、支持力(支える力)の計算方法が決められています。
■鋼管杭(鉄のパイプ杭) ●どんな杭? 住宅用では、直径がだいたい 100〜150mmくらいの細い鋼管(鉄パイプ)がよく使われます。 長さは 約7m程度が一般的です。 木造住宅は建物が軽いので、杭基礎とはいっても、実際には地盤改良に近い扱いになることもあります。 そのため、鋼管の厚み(肉厚)は 約4.5mm程度の薄いものが中心です。 ●注意すべき地盤 ・有機質土(腐った土が多い地盤)や酸性土 → 鋼管が傷みやすいので、肉厚を厚くするなどの対策が必要です。 ・液状化の可能性がある軟弱地盤 → 地震時に杭が座屈(ぐにゃっと曲がる)したり、横からの力で折れるリスクが上がります。 → その場合は、別工法に変える、または杭径を太くするなどの配慮が必要です。 ●鋼管杭の主な形(住宅用) ・ストレート型: まっすぐな杭 ・拡底型: 先端に翼などがあり、先端の支持力を上げる ・多翼型: 先端だけでなく中間にも翼があり、摩擦力も増やして支持力を確保する ●施工方法(どうやって入れる?) 代表的には3種類あります。 ・打撃工法:叩いて打ち込む 支持力は高くなりやすい ただし騒音が大きいので、最近は住宅ではあまり使われません。 ・プレボーリング工法:先に穴を掘ってから杭を入れる ・回転圧入工法:回転させながら押し込んで入れる 排出土(掘った土)が少ない 騒音が小さい 狭い敷地でも対応しやすい → 現在、住宅ではこの方法が主流です。 ●回転圧入工法の流れ 杭を吊って、位置を合わせてセット →垂直を確認しながら、回転させて埋め込む →施工データを確認して、支持層に届いたこと・根入れ(食い込み)が取れたことを確認して完了 ■摩擦杭(表面がデコボコの杭) ●どんなときに使う? 軟弱な地層が20m以上も続くような敷地などで採用されやすい工法です。 固い支持層が深すぎて届きにくい場合に、杭の周りの地盤との摩擦力(こすれ)を大きくして支えます。 ●杭の特徴(形・材料) ・杭の表面に突起(節)がついた凹凸形状 ・材料はRC(鉄筋コンクリート)製が多い ・直径:細い部分で 300〜500mm ・節の間隔:約1m ・長さ:4〜8m程度 ●施工方法(プレボーリングが基本) 穴を掘って杭を入れる、プレボーリング工法で施工します。 このとき、周面摩擦力を高めることと、掘った穴の壁が崩れないようにする目的で、セメントミルクなどの固定液を一緒に使います。 ●節杭の施工手順 ・杭を入れる位置に機械を立て、鉛直(まっすぐ)を確認 ・所定の深さまで掘り、機械を上下させながら穴を整える ・固定液を注入して穴の壁が崩れないようにする ・杭を自重で沈める、または回転力などを与えて所定位置に定着させる
次回は、地業について、お話します。
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