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■地盤改良とは 地盤改良とは、敷地の土に固化材(多くはセメント系)を混ぜて、地耐力を上げる工法のことです。 木造住宅でよく使われるのは、次の2種類です。 ・表層改良:地表からおよそ 2mくらいまでの浅い範囲を改良する ・柱状改良:地面の中に杭(柱)のような改良体をつくる ■固化材は「土に合うもの」を選ぶ必要がある 固化材はセメント系が一般的ですが、敷地が有機質土(泥炭など)や腐植土だと、うまく固まらない場合があります。 そのため、特殊な土にも対応できる固化材が用意されていることがあり、できれば事前に土を採取して、室内試験で、 ・固化材の種類 ・混ぜる量(添加量) を決めるのが望ましいです。
■強度確認と養生期間(固まる時間) 改良後の強度は、本来はコア(円柱状の試料)を採取して圧縮試験をするのが最も確実です。 ただし、試験には費用と時間がかかるため、小規模な住宅では、 ・メーカーの実績 ・安全率を見込んだ添加量の増加(多めに入れる) といった対応が現実的に行われることが多いです。 また、固まるまでの養生期間は最低3日以上が目安です。 A. 表層改良(浅層改良) ■表層改良とは 表層改良は、敷地表面付近にセメント系固化材を散布し、バックホウで土と混ぜ合わせて固める工法です。 一般的には、敷地を、固化材1袋を使う範囲ごとにブロック分けし、ムラなく攪拌(かくはん=混ぜる)します。 よく混ざったら、重機が通るなどして締め固め(転圧)を行います。 ■改良できる深さ・範囲・強度の目安 ・改良できる深さ: バックホウが届く範囲で、だいたい 地表から2m程度 ・平面的な範囲: 建物外周よりも、改良深さ分くらい外側に余裕をみるのが望ましい ・改良後の地耐力: 50kN/㎡以上が目安 ■表層改良の施工手順(例) 1⃣ 土のすき取り 基礎底版の深さまで土を掘り取り、土は仮置きする 2⃣ 固化材の散布 改良する地盤に、決められた量の固化材を加える 3⃣ 混合攪拌 原地盤の土と固化材が、よく混ざるように混ぜる 4⃣ 締固め・転圧 混ぜ終わった改良土を締め固める(転圧する) B. 柱状改良(深層改良) ■柱状改良とは 柱状改良は、地面を筒状に掘りながら、液状の固化材(スラリー)を入れて土と混ぜ、柱(杭)のような改良体をつくる工法です。 改良体の直径は 600mm程度がよく使われます。 ■改良体の配置方法(2パターン) 柱状改良の配置には主に次の2つがあります。 ・杭状配置:地中梁の下など、必要な場所に柱を設ける(一般的) ・均等配置:約2m間隔で全体的に配置し、地盤全体の密度を上げる 均等配置は本数が増えやすく、コストが高くなりがちなので、一般には杭状配置がよく採用されます。 ■支持力と固化材添加量の考え方 改良体1本の支持力は、 ・先端地盤の支持力 ・周辺地盤との摩擦(周面摩擦) から求めます。固化材の添加量は、この支持力を満たす(上回る)ように決める必要があります。 ■柱状改良の施工手順(例) 1⃣ 所定の位置に攪拌装置をセットする 2⃣ スラリーを注入しながら、掘進しつつ混合攪拌する 3⃣ 所定の深さまで到達したら注入を止め、定着攪拌(仕上げの攪拌)を行う 4⃣ 攪拌装置を引き上げて完了
次回は、鋼管杭・摩擦杭について、お話します。
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