NSJ住宅性能研究所

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地盤・基礎シリーズ7

地盤調査

■なぜ地盤調査が必要?

家を建てる前には、土地が 建物の重さに耐えられるか を確認する必要があります。

もし地盤が弱いまま建てると、建物が沈んだり傾いたり(不同沈下)、地震で被害が大きくなったりするからです。

地盤や杭の「許容支持力(どれだけ支えられるか)」を調べる方法は法律で整理されています(平13国交告1113号 第1)


■地盤調査にはどんな種類がある?

地盤調査の方法はたくさんあります。代表例は次の通りです。

・ボーリング調査(ロータリーボーリング、ハンドオーガーなど)
・標準貫入試験
・静的貫入試験(SWS試験、コーン貫入試験など)
・ベーン試験
・土質試験(物理試験、力学試験)
・物理探査(PS検層、常時微動測定、表面波探査など)
・平板載荷試験
・載荷試験
・杭打ち試験
・引抜き試験

※「サウンディング」とは、地面に棒などを差し込んで、貫入しにくさ(抵抗) から土の性質を推定する方法の総称です



■木造住宅でよく使われる代表的な4つ

木造住宅で特によく使われるのは、次の4つです。

①標準貫入試験(ボーリング調査の中で行う)
②スウェーデン式サウンディング試験(SWS試験)
③表面波探査法
④平板載荷試験

それぞれを簡単に説明します。

① 標準貫入試験(N値が出る)

国内で最も一般的な調査方法の1つで、建物の種類を問わず広く使われます。

・ボーリング孔の中で、重りを落としてロッドを打ち込みます
・30cm入るのに何回叩いたか(打撃回数) を測り、地盤の締まり具合を評価します(これが N値)

●強み

・深いところまで調べられる
・土を採取できるので 土の種類(砂・粘土など) が分かる
・地下水位 も確認できる

② SWS試験(木造住宅で定番)

おもりを載せた試験機でロッドを回転させながら地面に入れていき、地盤の硬さを調べます。

・だいたい 深さ5〜10m程度 まで調査可能
・土の詳しい構成までは分かりにくい
・敷地内の複数地点で測れる のが大きなメリット

●特徴

・誤差が出やすいので、重い建物には不向き
・軽い木造住宅には適しやすい

③ 表面波探査法(面で把握しやすい)

地盤に人工的な振動を与えて、その振動がどう伝わるか(伝わる速さなど)から地盤の硬さを推定します。

●分かること

・地盤の硬い・柔らかいの傾向
・埋設物(障害物)の有無 など

●注意点

土の種類や地下水位そのものは分かりません。

ただし、調査会社が 基礎の提案や地盤保証 までセットで提供していることもあり、利用されることが多いです。

④ 平板載荷試験(支持力を直接見る)

基礎を置く深さまで掘って、板(載荷板)を当て、荷重をかけて沈下量を測ります。

つまり、地盤がどれだけ沈むかを直接測って支持力を判断する 方法です。

●注意点

・判定できる深さは、載荷面から数m程度まで
・もっと深いところに軟弱層がある地盤には向かない
・傾斜地盤なども苦手
・近くにボーリングデータがあり、地層の見当がついているときに採用しやすい


■4つの調査の違い

・深くまで&土質まで分かる:標準貫入試験(ボーリング)
・木造で手軽、複数点できる:SWS試験
・面での分布や埋設物に強い:表面波探査法
・支持力を直接測る:平板載荷試験



次回は、標準貫入試験について、お話します。

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