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■液状化はなぜ起こるのか(メカニズム) 地震で地盤が液状化するのは、地下水が近くにある、ゆるい砂の層が強く揺すられることで、土が一時的に液体みたいに振る舞うからです。 砂の粒は普段、互いに接して荷重(建物の重さ)を支えています。 しかし、砂の粒の間にはすき間が多く、そこには水が入っています。 地震で繰り返し揺れると、砂粒が水の中で浮くような状態になり、砂粒同士がしっかり支え合えなくなります。 その結果、地盤が一気に弱くなり、流れるように変形してしまいます。 揺れが落ち着くと、重い砂は沈んでいき、上の方に水が集まったり、砂と水が地表に吹き出したりします(噴砂)
■液状化が起こりやすい条件 液状化が起こりやすい目安は、だいたい次のように整理できます。 ・揺れ: 震度5程度以上 ・地盤: ① 地下水位が浅い(地表からおおむね10m以内) ② ゆるい砂層が浅い位置(地表から20mくらいまで)にある ③ 砂が細砂〜中砂で粒の大きさがそろい、N値が20〜30未満(締まりが弱い) ・場所の傾向: 海岸近く、河川沿い、沼地の埋立地などで起こりやすい ■液状化による被害の特徴 液状化が注目された代表例は、1964年の新潟地震です。 RC造(鉄筋コンクリート)のアパートが、建物そのものは大きく壊れていないのに、地盤が弱って足元から傾き、転倒する被害が起きました。 液状化は、地盤が先に壊れる現象なので、建物自体の構造部材が壊れる被害は目立たないことも多いです。 ただし、新潟地震のように激しく液状化すると、沈下や傾斜が大きくなり、転倒の危険もあります。 ■木造住宅ではどんな被害が出る? 床下が束石(つかいし)で支えられているタイプの木造住宅だと、液状化で地盤がゆるむことで ・束石が沈む ・(その結果、)床が浮いたようになって傾く/段差が出る といった被害が起こることがあります。 ■木造住宅の現実的な対策 ●ベタ基礎が有効 基礎をベタ基礎にすると、建物の荷重が面で分散され、束石みたいに点で支えるより沈下の偏りが出にくくなります。 さらに、基礎外周部の根入れを深くしておくと、建物直下の砂が流動しにくくなり、被害を抑えるのに役立ちます。 ●杭基礎は理屈としては有効だが… 支持層まで杭を入れれば有効な場合もありますが、液状化が心配な地盤は支持層が深いことが多く、木造住宅ではコストが高くなりやすいため、一般的には採用されにくいです。 ●地盤改良で、液状化自体を止める方法はあるが… 砂を締め固める、水を抜くなどの対策もあります。 ただし、これらは規模が大きくなりがちで、一戸建て単位では現実的に難しいことが多いです。 ■液状化の流れ 1⃣発生前: 砂粒同士が接して、建物の重さを支えている 2⃣発生中: 揺れで間隙水圧が上がり、砂粒が浮いた状態になって地盤が弱くなる(噴砂など) 3⃣収束後: 砂と水が出ていき、地盤が沈下・建物が傾く/埋設管が浮くなどが起こる ※このとき砂地盤は、揺れる前より密に締まることもある ■液状化するかどうかはどう判断する? 土地が液状化しやすいかは、地盤調査(ボーリング、SWS試験など)の結果から推定できます。
次回は、地盤調査について、お話します。
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