NSJ住宅性能研究所

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地盤・基礎シリーズ3

地盤種別

■地形と地質:日本の地面は大きく3タイプ

日本の地形はざっくり言うと、次の3つに分けられます。

① 山地(山が多い地域)

基本的には岩盤が多く、安定しやすい地盤です。

ただし、長い時間をかけた地殻変動で地形が複雑になっている場所もあり、急斜面や、風化してボロボロになった地層、斜面の表面にたまった土などでは土砂崩れが起こりやすいので注意が必要です。

② 丘陵・台地(山と平地の中間〜少し高い平らな土地)

・丘陵:山地と平地の中間のような地形で、だいたい標高300m以下の地域を指します
・台地:丘陵より標高が低めで、平らで広い土地が多いです

ローム・シラス・砂礫などでできていて、比較的安定した地盤とされます。

ただし、崖の近くでは地滑りなどが起きることがあるため注意が必要です。

③ 低地(川沿い・海沿いなどの低い土地)

地面は、比較的新しい時代にたまった沖積層(泥・粘土・シルト・砂・砂礫・泥炭など)でできていることが多く、全体的に弱い地盤になりやすいです。

地下水位が浅い(地面のすぐ下に水がある)ことが多いため、液状化、地割れ、陥没などの地盤トラブルが起きやすいのが特徴です。

低地の中にもいくつか種類があり、たとえば、

・谷状低地:台地にはさまれた谷のような低地
・自然堤防:川の氾濫でできた少し高い場所
・後背湿地:自然堤防のうしろ側にできた湿った低地
・三角州:川が運んだ土砂が河口にたまってできた土地

などがあります。



■地盤の種別:地震での揺れ方で3種類に分類する

建物にかかる地震力を計算するときは、地盤がどれくらい揺れやすいかも考えます。

そのために地盤を、地面の揺れの周期(ゆっくり揺れるか、細かく揺れるか)で3種類に分けます。

●第1種地盤(硬い地盤・揺れの周期が短い)

岩盤や硬い砂礫層などの、いわゆる硬い地盤です。

揺れの周期が短い(細かく揺れる)のが特徴です。

地盤周期 Tg ≦ 0.2秒

●第2種地盤(普通の地盤・中間タイプ)

第1種と第3種のどちらにも当てはまらない地盤です。

硬めのものから軟らかめのものまで幅が広いのが特徴で、一般に「普通地盤」と呼ばれます。

地盤周期 0.2秒 < Tg ≦ 0.75秒

●第3種地盤(とても軟らかい地盤・揺れの周期が長い)

腐植土(植物が分解してできた土)や泥土などの、軟らかい土が厚くたまった地盤です。

揺れの周期が長い(ゆっくり大きく揺れやすい)ため、地震の影響が大きくなりやすいです。

例としては、次のような条件が挙げられます。

・腐植土や泥土などが中心の沖積層がおおむね30m以上ある(盛土があればそれも含む)
・沼沢地や泥海などを埋め立てた土地で、埋立の深さがおおむね3m以上、かつ埋立後おおむね30年未満

地盤周期 0.75秒 < Tg

※地盤種別は、地域によっては特定行政庁などが指定している場合もあります。



次回は、要注意な地盤について、お話します。

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