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■伏図の役割(平面で骨組みを見る図) 伏図(ふせず)とは、梁(はり)をどう架けるかを平面で示した図です。 建物を各階の床レベルごとに、上から見下ろした図だと思うと分かりやすいです。 伏図には階ごとに種類があり、下から順に次のようになります。 ・基礎伏図 ・1階床伏図(土台伏図) ・2階床伏図 ・小屋伏図 ・屋根伏図 伏図では、梁だけでなく 梁の下にいる柱(支持点) や、梁の上に載る柱(上から降りてくる荷重) も書き込みます。 だから伏図を読むと、「この梁はどこで支えられて、上から何が載ってくるのか」が分かり、梁の大きさ(断面)を検討しやすくなります。
■軸組図の役割(立面で力の流れを見る図) 一方で、伏図だけだと弱点があります。 それは、屋根から基礎までの縦方向の力のつながりが見えにくいことです。 例えば、伏図だけを見ると、「床梁のスパンが短いから、継手(つぎて)をどこに作っても大丈夫そう」と思ってしまうことがあります。 でも、同じ位置の軸組図(立面図)を確認すると、 その区間には床荷重だけでなく、途中で屋根荷重も乗っている → だからその場所に継手を入れるのは危険 → 梁を太くする必要がある …といった判断ができます。 さらに軸組図を見れば、 ・桁梁の継手位置をずらした方がよい ・「この通りは柱が通っている/通っていない」ので、梁の設計条件が変わる その結果、2階床梁の負担が減って梁を小さくできるなど、構造計画をより合理的にする調整が可能になります。 ■耐力壁も軸組図に描くとチェックしやすい 軸組図に耐力壁(筋かい等)も描いておくと、次のような確認が一気にしやすくなります。 ・筋かいの向きは偏っていないか(バランス) ・納まりに無理がないか ・耐力壁が屋根面まできちんと連続しているか ・柱の引抜き(浮き上がり)の検討がしやすい ■結論:伏図と軸組図はセットで必要 建物の構造をよくするには、力がどう流れて、どこに負担が集中するかを把握することが大切です。 そのためには、平面で見る「伏図」だけでも、立面で見る「軸組図」だけでも足りません。 伏図+軸組図の両方を使ってはじめて、全体として良い構造計画になると言えます。
次回は、配置バランスについて、お話します。
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