NSJ住宅性能研究所

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架構計画シリーズ6

鉛直構面

■そもそも「鉛直構面」って何?

ここでいう鉛直構面とは、建物の中で柱が一直線に並び、連続して立っている柱の通り(ライン)のことです。

平面図で見ると、柱が並ぶ通り芯をイメージすると分かりやすいです。

ざっくり言えば、建物の骨組み(軸組)をつくる基準になる線です。


■主構面と補助構面の違い

構面には2種類あります。

●主構面:1階と2階の両方に柱が通っている構面
→ 建物を支えるメインの骨組み。ここがしっかりしていると全体が安定します

●補助構面:1階だけ(または2階だけ)に柱がある構面
→ 部分的に必要な骨組み。間取りや開口の都合で追加されることが多いです



■構面はなるべく一定間隔にすると良い

構面をできるだけ等間隔に並べて、さらに主構面に耐力壁(地震に耐える壁)を配置するように考えると、

・架構(骨組み)がスッキリして無駄が減る
・構造的に安定しやすい
・施工もしやすい

といったメリットが出ます。


■基礎も主構面に合わせて考えると合理的

基礎計画も同じ考え方です。

・地中梁(基礎の梁)は主構面の下に通す
・もし杭が必要なら、その地中梁の下に配置する

こうしておくと、力の流れが整理されて合理的になります。


■将来のリフォーム・改修にも強くなる

構面(柱のライン)と基礎が整理されていると、将来改修するときに

・すべき部分(動かしにくい重要部分)
・動かしても問題が出にくい部分

がはっきりするので、計画が立てやすくなります。


■主構面の間隔は、2間(約3.64m)が目安

主構面の間隔は、2間(約3.64m)を目安にすると良いとされています。

理由は主にこの3つです。

①梁材の定尺が4mで、寸法的に効率がよい
②木造は床や屋根の水平構面が柔らかく、間隔が広いと変形しやすい
③接合部に力が集中しすぎるのを避けたい

もし主構面の間隔が2間を超えるなら、次を慎重に検討する必要があります。

・梁の断面(大きさ)
・仕口(接合部)の支える力
・床や屋根の固さ(床倍率など)


■耐力壁は「外周だけ」より「中間部」も意識すると合理的

耐力壁の配置は、単に外周に置くだけでなく、負担荷重が大きい中間部に多めに配置する、または高倍率の壁を置くと合理的です
(建物の中の方が荷重を受け持つことが多い、という考え方です)


■計画の手順

最後に、設計の流れを手順として整理します。

平面図で柱の通り芯を、連続する「構面」として意識する
→2間以内の通り芯を「主構面」(1・2階に通っている構面)として設定する
→必要に応じて「補助構面」(1階または2階のみの構面)を追加する
→各構面の中に耐力壁を配置し、バランスをチェックする



次回は、伏図と軸組図について、お話します。

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