木造の構造計算ルート
■木造の構造計算ルートってなに?
木造建物が地震や台風で壊れないようにするには、ざっくり言うと次の2通りで安全を確かめます。
●仕様規定(チェックリスト方式)
・この壁をこれだけ入れる
・柱はこの太さ以上
・金物はこう付ける
みたいに、国が決めたルールに沿って確認する方法です。
●構造計算(数字とモデルで証明する方式)
建物にかかる力(地震力・風圧力など)を計算し、部材や接合部が耐えられることを数値で示す方法です。
建物が大きい・特殊・高いほど、こちらが必要になります。
■まず大事:
2025年4月1日から、確認申請の扱いが変わった
これまで木造2階建てなどでよく使われていた、いわゆる4号特例(審査省略)は範囲が縮小されました。
原則として、審査省略が残るのは、平屋・延べ200㎡以下などの小規模に限られ、それ以外は確認申請で構造関係図書の提出・審査が必要になります。
さらに、都市計画区域外でも、条件によっては確認申請の対象が広がっています。
■仕様規定側もアップデート:
壁量・柱の基準が、実態に合わせる方式に
省エネ化で建物が重くなりやすい流れを踏まえ、木造戸建ての安全確認ルールも更新されました。
・重い屋根/軽い屋根みたいな大ざっぱ区分は廃止
・代わりに、建物の荷重の実態に応じて、「必要な壁量」や「柱の小径」を式などで算定する方向に見直し
国交省通知では、必要壁量を算定式で求める考え方や、準耐力壁の扱いなども整理されています。
なお、2025年4月1日〜2026年3月31日に着工する一定条件の木造については、壁量・柱小径に、経過措置(改正前基準も可)が用意されています。