軒先の吹上げ
■片持ち梁と「引き」の考え方
日本の木造住宅では、昔から雨や日射を防ぐために軒の出を深くすることが多く、その軒先は、垂木を外側へはね出すことでつくられます。
この、はね出した部材が片持ち梁です。
片持ち梁としてきちんと機能させるには、
・支点(固定されている部分)がしっかり固定されていること
・反力に対抗するための「引き」が確保されていること
が必要です。
ここでいう「引き」とは、
はね出している方向と反対側、つまり建物の内側に確保された部材の長さ
のことです。
一般には、「引き」の長さ ≥ はね出し距離の1.5~2.0倍 とするのが望ましいとされています。
さらに、支点付近ではできるだけ断面欠損(欠き込み・穴あけなど)を少なくするよう配慮が必要です。
特に2方向に軒を出している出隅部分(建物の角)は、風の吹上げを強く受けやすく、大きな引抜力が生じやすい危険な箇所なので、より注意が必要です。