火打ち
■火打ちとは?
火打ちとは、床や小屋の「隅(すみ)」の部分に、およそ 45°の角度 で斜めにかける梁(はり)のことです。
主な役割→ 水平構面(床や小屋)のひずみ(変形)をおさえること
地震や風、荷重などで床が、平行四辺形のようにズレてしまうのを防ぐための部材です。
■火打ちの強さと配置の目安
火打ちには、床倍率(ゆかばいりつ)という指標がありますが、火打ちだけでは床倍率は1.0未満で、特別強いとは言えません。
そのため、
・火打ちだけに過度な期待はできない
・一般的には、4m程度ごと に火打ちを入れるのが妥当な目安
耐力壁の配置が悪い など、建物全体のバランスが悪い場合は、火打ちだけでは十分に対応できないこともあります。