水平構面
■ 水平構面とは?
床組や小屋組など、建物の中で、水平に広がっている構造部分を総称して「水平構面」と呼ぶ。
イメージとしては、建物を輪切りにしたときの床や屋根の板のような部分である。
■ 水平構面の2つの役割
水平構面には、大きく分けて次の2つの構造的な役割がある。
●1つ目:鉛直荷重を支える役割
・梁や床板といった部材自体の重さ(自重)
・人や家具などの積載荷重
これらの鉛直荷重をしっかり受けて、梁 → 柱 → 基礎へと伝えていく役割を担っている。
●2つ目:水平力を耐力壁に伝える役割
地震や風などによって建物に水平力が作用すると、力はいったん床や小屋組などの水平構面に入る。
その水平力を、各方向の耐力壁に、うまく配ってあげる役目を果たすのも水平構面である。