貫壁
■貫壁ってどんな壁?
貫(ぬき)とは、厚さ15~30mmくらいの細長い板材を、柱の途中の位置に通して、楔(くさび)で固定した部材のことです。
住宅で使う場合、1つの軸組にだいたい4本前後の貫を入れることが多いです。
このようにしてできた貫壁は、地震や風などで水平方向の力を受けたとき、貫と柱の接合部がめり込む力(めり込み抵抗)によって変形に抵抗します。
そのため、次の3つの条件が貫壁の強さ(耐力)を左右します。
・貫の厚さ
・貫が柱に差し込まれている長さ
・貫の本数(=めり込み接合部の数)
同じような仕組みで抵抗するものに面格子壁があります。
これらは絶対的な強度は高くないけれど、粘り強さが大きいという特徴があります。