背割り
背割りによる割れが貫通していなければ、構造的な問題はほとんどありません。
ただし、ボルトや金物などの接合具とぶつかると強度が下がるので注意が必要です。
■背割りとは?
「背割り」とは、木材の乾燥をコントロールするために、わざと一面にスリット状の割れ目を入れることです。
木材を乾燥させると、表面から水分が抜けていきますが、そのまま放置すると自然にランダムな「ひび割れ(干割れ)」が起きます。
この割れは見た目も悪く、場所によっては強度にも影響します。
そこで、あらかじめ人工的に一面だけ割っておくことで、他の面にひびが入らないようにコントロールするのが「背割り」です。
背割りは主に柱材に使われますが、断面の大きい梁(はり)材にも入れることがあります。