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木材は方向によって乾燥収縮と強度が異なります。 方向性を理解して特徴を最大限活用することが大切です。 ■木材の3方向 ・繊維方向(縦方向) ・半径方向(柾目方向) ・接線方向(板目方向)
① 乾燥収縮 ・接線方向が最も収縮しやすい ・柾目板では心側より樹皮側が薄くなる ・板目材では木表側が収縮しやすく、木表側に「反り」が出やすい ・角材も同様に方向ごとに異なる収縮を示す ② 強度の方向性 ・繊維に平行な方向 → 強い ・繊維に直角な方向 → 弱い(ただし「めり込み」により粘り強さが出る) ・接合部での挙動(鉄板+ボルト例) ・繊維に直角方向(90°) → ボルトがめり込み → 脆い破壊(割裂) ・斜め方向(中間角度) → 中間的な強度 ・繊維に平行方向(0°) → ボルトが繊維方向に抜ける → 距離が十分なら粘り強い ■収縮の異方性(参考) ・含水率と収縮率の関係を示すグラフ 接線方向>半径方向>繊維方向の順で収縮率が大きい この内容を図解化すると、 ・「木材の方向ごとの模式図」(繊維・半径・接線) ・「乾燥収縮の矢印」(板材の反りをイラストで) ・「接合部の破壊例」(鉄板・ボルトで繊維方向との関係を示す) ・「収縮率グラフ」(棒グラフや折れ線で方向差を可視化) があると、より理解しやすくなります。
次回は、含水率について、お話しします。
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