荷重に作用するもの
建物にかかる力(=荷重)は、かかる向きとかかる時間の長さで分けて考えることができます。
1. 荷重の向き(方向)
建物にかかる力には、大きく分けて鉛直方向(上から下への重さの方向)と水平方向(横から押す力)があります。
■鉛直方向の荷重
・建物自体の重さ(コンクリートや木材などの自重)
・人や家具などの重さ(積載荷重)
・雪(多雪地域では特に大きな荷重になる)
■水平方向の荷重
・地震の揺れ(横方向の力が大きい)
・強風による圧力(台風などで横から押される)
・土の圧力(地下や斜面に建つ建物では、土が横から押す)
・水の圧力(水槽やプールの水が壁を押す)
※地震や風は上下方向にも力を与えますが、建物に与える影響は横方向の方が大きいため、設計では「水平力」として重視します。