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主要施策1 ①~③に引き続き④~⑦の施策についてお話します。 ④ 認証制度(見える化・PR) ・「ちばの木づかい」CO₂固定量認証 千葉県産の木材を一定割合以上使った新しい木造建物について、木材がどのくらい二酸化炭素を吸収・固定しているかを数値で計算し、認証書を発行します。 設計の段階から申請できるので、建物が完成したあとには「環境にやさしい建物です」とPRするツールとしても活用できます。 ・ちばの木認証制度 使っている木材が千葉県産で、合法的に伐採されたものであることを証明します。 特に県外のプロジェクトや大規模な案件では、「きちんとした流通経路で調達した木材です」という信頼性を示す証拠になります。 ⑤ 市町村との連携 千葉県内の51市町村が木材利用を促進する方針を策定しています。 - 新しい法律に基づく方針:25市町 - 古い法律に基づく方針:26市町村 建物を計画するエリアの市町村が木材利用の方針を持っているかを確認しておくと、補助金や協議をスムーズに進められます。 自治体によっては、県産材利用を条例で義務付けたり、強く推奨したりしている場合もあるので注意が必要です。
⑥ 木育・普及啓発・人材育成 木育推進方針に基づき、子ども向けの教育や市民への普及啓発を実施しています。 木育コーディネーターを養成し、学校や地域イベントで「木の魅力を伝える人材」を育てています。 普及啓発活動として、パンフレットの配布、イベントや展示会でのPRを行い、木材の良さを広めています。 もくネットちばという県内の木材関係者ネットワークと協力し、シンポジウムなどのイベントも開催(例:2025年8月26日に予定) ⑦ レガシー材の活用(東京2020) 東京オリンピック・パラリンピックの選手村や会場で使われた千葉県産材を再利用しています。 事例として、駅のベンチ、公民館の内装、観光案内所の什器、森のデッキなどに活用されています。 「オリンピックで使われた木材」という特別なストーリー性があり、地域のPRや観光資源としても効果的です。 <まとめ> 千葉県は「木を伐って・使って・植える」という循環を守りながら、 ・公共建築物や民間施設 ・教育活動や普及啓発 ・認証制度や補助金制度 ・オリンピックのレガシー材活用 といった多方面で、県産木材の利用を積極的に推進しています。
次回は、「主要施策に対する使いどころとよくある疑問」について、お話します。
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