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CLTパネル工法には、大きく分けて 3種類のパネル が使われます。 ・小幅パネル 幅が狭いパネルで、無開口の壁や小さな腰壁・垂れ壁を組み合わせたものです。 → 輸送や現場での取り扱いは楽ですが、接合部(つなぎ目)が多くなります。 ・大版パネル① 大きなパネルを使い、窓やドア部分をくり抜いて作るタイプです。 地震で建物が壊れるときには、開口部の脇に割れが入ることを許容する設計です。 ・大版パネル② 大きなパネルを同じように使いますが、割れを許さない設計です。 日本の設計基準で使える「ルート1」計算方法では、この一体型の大版パネル②は設計できません。
■日本での課題と工夫 日本は地震荷重が大きいため、ヨーロッパのようにシンプルな金物で固定するだけでは不十分です。 パネルが地震で回転しようとするのを止めるため、靭性のある(壊れにくく粘り強い)接合方法が求められています。 CLTパネルは「面」で耐える力が強いので、必ず接合部周辺で壊れる想定になります。 これは鉄筋コンクリートの壁式構造に似ています。 標準的な方法としては、壁端に鉄の棒を通し、座金で固定する「引張ボルト型」が例示されています。 実際の細かい仕様はメーカーごとに開発していくことになります。 ■日本の都市環境との関係 日本の敷地は狭く、道路も細いことが多く、大きな重機も電線などで制限されます。 → そのため 大きなパネルは不向きな場合があります。 CLTパネル工法が活躍できるのは、 ・集合住宅 ・都市部の狭小な商業建築 などが想定されます。 「CLTパネル工法」として建物全体に使うだけでなく、耐力壁や床板などの部分的な利用も有望です。 <まとめ> ・CLTパネル工法は「小さく分割されたパネル」と「大きな一体型パネル」に分けられる ・日本は地震荷重が大きいので、欧州式の簡単な固定ではなく、壊れにくい接合部の工夫が必要 ・狭い敷地や都市部での集合住宅・商業建築に向いている
次回は、CLT以外の材料について、お話します。
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