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CLT(シー・エル・ティー)は「Cross Laminated Timber(クロス・ラミネイティド・ティンバー)」の略で、日本語では直交集成板(ちょっこうしゅうせいばん)と呼ばれています。 ■どう作られるのか 厚さ30mm程度の板を、繊維方向が直交するように3層から9層ほど重ね合わせ、接着して大きなパネル状にしたものです。 板の方向を交互に重ねることで、木材がもともと持つ「縦と横で強さが違う性質(異方性)」を小さくし、強度や変形のバランスを安定させることができます。
■開発の歴史 ・1995年頃:オーストリアで開発された。ヨーロッパではもともと木材を塊状で使う「マッシブホルツ」と呼ばれる工法があり、その流れの中で誕生。 ・2005年頃:日本に紹介され、2010年頃から国内で本格的な研究・開発が始まる。 ・2011~2015年:実物大の建物を使った地震の振動実験が行われる。 ・2013年12月:「直交集成板」としてJAS規格(日本農林規格)が制定される。 ・2016年:CLTの基準強度や設計方法に関する国の告示が施行され、建築基材として正式に利用可能となった。 ■日本とヨーロッパの違い ・日本では最大で 3m×12m 程度の板が作られている。 ・ヨーロッパではそれよりも大きなサイズのCLTも製造されている。 ■期待される効果 大型パネルをそのまま建物の構造体(壁・床・屋根など)として使えるため、中大規模の木造建築に適している。 住宅以外にも、学校、オフィス、公共施設などに利用が広がる可能性がある。 CLTの普及は木材需要を大きく伸ばすことにつながり、日本の林業の活性化にも期待されている。 平たく表現すると、CLTは「木を交互に貼り合わせて巨大な板にしたもの」で、大きな建物にも使える新しい木の建材です。
次回は、CLTパネル工法について、お話します。
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