NSJ住宅性能研究所

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2025年4月 建築基準法改正 ~見直し内容にフォーカス~43

高耐力壁と柱脚金物

木造建築の「耐力壁(たいりょくへき)」は、地震や風に対して建物を支えるための壁です。

耐力壁の強さが大きくなると、壁の端にある柱(壁端柱)には「引き抜き力(柱が土台から引き抜かれようとする力)」がより大きくかかります。



従来、住宅用の柱を固定する金物(柱脚金物)は、おおよそ30kN(キロニュートン)までしか耐えられませんでした。

しかし、中規模や大規模な木造建物では、必要な耐力が30kN/m以上、つまり壁倍率で15倍程度に相当する大きさが求められます。

つまり、住宅用の金物では強度が不足してしまいます。

最近では、60kN以上の強さをもつ柱脚金物も登場していますが、それでもまだ不十分な場合があります。

そのため、100〜120kNの強さに対応できる柱脚金物の開発が進んでいます。


金物を強くすると別の問題も出てきます。

たとえば、ボルトや木ネジを大量に打ち込む必要があるため、接合部が大きくなり、柱の断面が欠けて弱くなってしまうことがあります。

そこで、タイダウン金物(柱を土台にしっかり固定する金物)が活躍しますが、設計するときには、以下の点が重要です。

・耐力壁の上部と座金部分の「めり込み」を考慮する
・タイダウン自体が伸びることを考慮する

タイダウンには大きな引き抜き力が作用するため、通常よりも強い「高張力鋼」が使われることが多いです。



次回は、CLTについて、お話します。

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