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最近、「中大規模木造建築物」に関する動きが活発になっています。 2010年に制定された「公共建築物木材利用促進法」や、国を挙げたCLT(Cross Laminated Timber=直交集成板)の普及促進がきっかけとなり、全国各地で中大規模の木造建築物が建設されています。 この動きは、木材・木造業界だけでなく、建設業界全体の関心を集めています。 SDGs(持続可能な開発目標)の取り組みの一つとしても位置づけられており、一般企業からの注目も高まっています。 その背景と理由を整理します。
<木造建築を普及させる背景・理由> 1. 地球温暖化防止への貢献 木は成長する過程で二酸化炭素(CO₂)を吸収し、その炭素を木材として蓄えます。 木造建築は大量の木材を使い、長期間そのままの形で炭素を貯蔵できます。 つまり、木材を建物として利用することは、炭素を地球上に固定する時間を長くし、温暖化防止に役立つのです。 2. 日本の森林の維持・保全 日本の国土の約3分の2は森林です。 しかし、国産材の利用はあまり進んでおらず、特に人工林では木材が過剰に蓄積されています。 森林を健康に保つには「伐採→植林」というサイクルを持続させる必要があります。 そのためには、木材の大きな需要先である建築業界での利用拡大が欠かせません。
次回は、促進法から木促法について、お話します。
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