NSJ住宅性能研究所

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2025年4月 建築基準法改正 ~見直し内容にフォーカス~9

住宅の採光規定の見直し

住宅の採光に関する規制が緩和されました(2023年4月1日から施行)

住宅では、部屋に十分な光を取り入れるために、窓などの開口部の面積を部屋の床面積の1/7以上にすることが義務づけられていました。

コロナ禍の影響で、もともと住宅ではなかった事務所やホテルなどを住宅にリフォームするニーズが増えています。

ところが、こうした建物ではもともとの窓の大きさが足りず、採光基準を満たすための工事が負担となり、リフォームを諦めるケースもありました。

エネの観点からも、自然光に頼らず照明で明るさを確保する選択肢が求められていました。



そこで法改正により、2023年4月からは、採光の基準が緩和されました。

基本的には、これまで通り開口部面積が床面積の1/7以上必要ですが、
照明設備で床面に50ルクス以上の明るさ(照度)を確保できることを条件に、開口部面積を床面積の1/10以上にしてもOKとなりました。

※既存の建物のリフォームだけでなく、新築住宅にも適用可能です。



次回は、一団地総合的設計制度の見直しについて、お話します。

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