NSJ住宅性能研究所

MENU 検索

2025年4月 建築基準法改正 木造軸組構法住宅の構造検討シリーズ35

柱の小径チェックに関する注意点(選択肢がない材料を使用する場合)

2025年4月の建築基準法の改正により、新しい「表計算ツール」が公開されました。

このツールには、柱の小径(最小径)をチェックするための方法が複数あります。

「2-2:樹種等を選択し、算定式と有効細長比から柱の小径を求める方法」では、使用する木材の種類(樹種)や等級をプルダウンで選ぶことで、計算に必要な強度などが自動で入力されるようになっています。



しかし、使用したい木材がそのプルダウンに表示されていない場合もあります。

そのような場合には、ツール内の「④ 国土交通省が基準強度を指定した木材」 という選択肢を使い、「圧縮の基準強度(単位:N/mm²)」を入力すれば対応できます。


例えば、「E65-F225」という構成の構造用集成材を柱に使う場合、圧縮基準強度16.7 N/mm²を入力することで柱の小径を正しくチェックすることが可能です。

なお、ツールの「2-2」でプルダウンから材料を選ぶときは、以下の順番で選択してください。

①JAS規格
②樹種や材種
③等級や積層数

順番を守らないと、正しく基準強度が反映されず、「該当なし」と表示
されて柱の小径が計算できない場合があります。

その際は、もう一度正しい手順で材料を選び直す必要があります。



次回は、柱の小径チェックに関する注意点(横架材寸法等の前提条件)について、お話します。

▲このページのTOPへ