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■外壁仕様が選べないときの対応方法 2025年4月の建築基準法改正に伴い公開された「表計算ツール」では、外壁の種類(仕様)をプルダウンメニューから選ぶと、自動的に重さ(荷重)を計算してくれます。 しかし、使いたい外壁の仕様がプルダウンメニューにない場合は、以下の方法で対応します。 ① 重たい仕様を選んでおく 使いたい外壁よりも「重たい仕様」をプルダウンから選びます。これにより、安全側の設計になります。 例えば、実際に使いたい外壁が100N/㎡の重さなら、120N/㎡の仕様を選んでOKです。 「選択できる仕様がどのくらいの重さを想定しているか」を確認してから選びましょう。 ② 外壁の断熱材について 断熱材については、以下の2つから選べます。 1⃣初期値(70N/㎡) →「グラスウール24Kを170mmの厚さで、胴縁と一緒に使った場合」の想定値です。 2⃣任意入力 → 「密度」と「厚さ」を任意入力できます。 たとえば、充填断熱と付加断熱で異なる材料を使う場合でも、それぞれ入力可能です(2行数値入力ができます)
③ 荷重の考え方(壁や屋根など) 使いたい材料がツールに登録されていない場合は、必ず「実際の重さ」よりも重い仕様を選びます。 その際には、面材や軸組など内側の部材の重さも加えて考えます。 屋根も同様に、小屋組や天井材の重さを含めて計算します。 ④ 荷重の計算方法(参考) 表計算ツールでは、以下のモデルで重さを床面積あたりに換算しています。 ・建物の平面サイズ:16.5m × 6.0m = 床面積99㎡ ・外壁面積:外周の長さ × 階の高さ(階高)で計算 ・外壁の開口部(窓など):外壁全体の9%と想定 上記の設定で「床面積あたりの荷重(N/㎡)」を出しています。
次回は、柱の小径チェックに関する注意点(選択肢がない材料を使用する場合)について、お話します。
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