NSJ住宅性能研究所

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2025年4月 建築基準法改正 木造軸組構法住宅の構造検討シリーズ24

水平構面への火打ち材などの設置

床面や小屋梁面、屋根面のことを水平構面といいます。水平構面には建物に加わる地震力や風圧力を耐力壁などに伝える役割があります。

水平構面の剛性(硬さ)が不十分だと、部分的に変形してしまい、力がバランスよく耐力壁に流れません。

そのため、水平構面の剛性や耐力を確保する必要があり、床面や小屋梁面に、火打ち梁や剛性をもつ面材(構造用合板など)の設置が重要です。

つまり、床組および小屋組には、剛性確保のための、木板その他これらに類するもの(火打ち材など)を設置する必要があります(施行令第46条第3項、平28国交告第691号)


基本的に、火打ち梁または面材を設ける水平構面は、各階の床組面と小屋組面になりますが、小屋組面は屋根面に代えることができます。

火打ち梁を設置する場合、①~③に掲げる位置を参考にバランスよく設置することが必要です。

①火打ち土台
・建物外周の出隅や入隅部
・土台と土台の交差部

②2階床火打ち梁
・建物外周の出隅や入隅部
・1階壁上の梁の交差部
・1階内壁と外壁の交差部

③小屋火打ち梁
・建物外周の出隅や入隅部
・2階壁上の梁の交差部
・2階内壁と外壁の交差部


次回は、小屋組の振れ止めなどについて、お話します。

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