NSJ住宅性能研究所

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2025年4月 建築基準法改正 木造軸組構法住宅の構造検討シリーズ23

筋かいの欠き込み

筋かいの断面を欠き込むと、引張力や圧縮力を受けたときに、欠き込み部分が壊れやすくなります。

したがって、基本的には筋かいに欠き込みをしてはいけません
(施行令第45条第4項)

筋かいが間柱などと交差する場合には、間柱を欠きとるなどして筋かいを通すようにします。

また、筋かいをたすき掛けする場合はできるだけ断面を欠き込まないように工夫することが望ましいのですが、正角(90*90)の筋かいを設置する場合など、やむを得ない場合には、補強する方法はあります。

例えば、

①両面から短ざく金物当てM12六角ボルト締め、ZS50スクリューくぎ打ち(2分割側の端部は通し側に傾ぎ大入れ納まり)

②両面からSM-40ひら金物当てZN65太めくぎ打ち、M12六角ボルト締め

で補強します。

①②の納め方は、「建築工事標準仕様書・同解説JASS11木工事」(日本建築学会編著、平成17年11月)が参考です。

次回は、水平構面について、お話します。

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