NSJ住宅性能研究所

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2025年4月 建築基準法改正 木造軸組構法住宅の構造検討シリーズ22

筋かいの仕様

筋かいは、施行令で定められた最小断面以上とし、筋かい端部には適切に金物を設置します。

原則として、筋かいに欠き込みをしてはいけません。


<筋かいの最小断面>
(施行令第45条第1項、第2項)

引張力を負担する筋かいは、厚さ1.5cm以上幅9cm以上の木材、もしくは、径9mm以上の鉄筋、または、これらと同等以上のものとしなければなりません。

圧縮力を負担する筋かいは、厚さ3cm以上幅9cm以上、または、これらと同等以上のものとしなければなりません。


地震時の揺れの方向によって、筋かいには、引張力が加わる場合と圧縮力が加わる場合があります。

断面の小さい筋かいは、圧縮力が加わると容易に座屈してしまうため、引張力の時に強度を発揮するように留め付けます。

断面の大きな筋かいはその逆で、納まり上、圧縮力の時に大きな強度を発揮します。


<筋かい端部>
(施行令第45条第3項、第47条、平12建告第1460号)

筋かいの最小断面とともに重要なのが、端部の緊結方法です。

しっかり留められていないと、筋かいが期待される耐力を発揮する前に、接合部が壊れてしまい、地震力や風圧力などの水平力に耐えられません。

適切かつ確実な金物の使用や施工方法が必要です。


次回は、筋かいの欠き込みについて、お話します。

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