NSJ住宅性能研究所

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2025年4月 建築基準法改正 木造軸組構法住宅の構造検討シリーズ21

横架材の欠き込み

梁や桁などの横架材の下端中央部に欠き込みがあると、そこから木材の繊維方向に割れが発生し、曲げに対する強度が損なわれます。

そのため、横架材の中央付近下側には、耐力上支障のある欠き込みは制限されています(施行令第44条)


梁の曲げ強度は、梁成の2条に比例します。

例えば、欠き込みによって梁成が3/4になると、その部分の曲げ強度は、3/4*3/4=9/16(≒0.5625)と、56%に低下します。

ただし、柱や間柱を入れるための大入れの欠き込みやわたりあごの欠き込み、内装材や建具との納まりのための多少の欠き込みなどは、耐力上支障のある欠き込みには当たりません。


2階の柱を受ける梁や、2階の筋かいの下部が取り付く柱を受ける梁や桁の断面寸法を決定する際は、上階の柱・壁の位置やスパンの状況に応じて通常より梁の断面を大きくするなどの配慮をしましょう。

2階の筋かいの下部が取り付く柱を受ける梁などは、水平力を受けた際に、力がかかる梁部分がたわむためです。


次回は、筋かいの仕様について、お話します。

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