NSJ住宅性能研究所

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2025年4月 建築基準法改正 木造軸組構法住宅の構造検討シリーズ20

屋根ふき材など、土台と基礎 の緊結

屋根ふき材などの緊結

屋根ふき材や内装材、外壁材が脱落して人命や財産を損なうことがないように、風や地震などの震動によって脱落しないように留めつける方法が規定されています(施行令第39条、昭46建告第109号)

特に、屋根瓦については、最低限守るべき仕様として、

軒およびけらば:軒瓦、袖瓦を3本以上のくぎ又はねじで下地に金渇する方法

棟:下地に緊結した金物に芯材を取り付け、冠瓦をねじで芯材に緊結する方法

平部:桟瓦をくぎ又はねじで下地に緊結する方法

が定められています。


土台と基礎の緊結

土台から上部の構造物は、基礎と一体となっていることが求められます。そのため、土台を基礎に緊結する必要があります(施行令第42条2項)

アンカーボルトの設置個所について、法律には細かな規定はありませんが、以下のように設けるのが望ましいです。

・耐力壁の両端の柱に近接して
・土台の継手および仕口個所の上木端部
・その他2階建てでは間隔2.7m以内
(※住宅金融支援機構の「木造住宅工事仕様書など」)

また、アンカーボルトの埋め込み長さについても同様に、法律には細かな規定はありませんが、Zマーク表示金物などの認定品を、使用方法に従って設けます。


平屋建てで足固めを使用したものは、土台を設けないこともできます。

また、延べ床面積が50㎡以下の平屋建てでは、土台を基礎に緊結しないこともできます。

(ただし、いずれの場合でも構造安全性を確保する必要があります)


次回は、横架材の欠き込みについて、お話します。

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