NSJ住宅性能研究所

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2025年4月 建築基準法改正 木造軸組構法住宅の構造検討シリーズ14

壁量などの基準(令和7年施行)に対応した表計算ツール(在来軸組工法)

<方法1>については前回 記載した通り、

柱の小径/横架材相互間の垂直距離=
0.0027+22.5*Wd/(横架材相互間の垂直距離)2

となります。


<方法2>詳細な座屈の理論式を用いた構造計算です。<方法2>と合わせて、

1)+有効細長比により柱の小径を求める
2)+1)+樹種などを選択する

場合があります。


1)では、無等級材のスギを前提に算出します。

2)では、樹種や木質材料の種類、等級を入力することにより、計算を行った結果を得ることができます。入力はプルダウン方式で選択します。



<方法3>それぞれの柱が負担する荷重の実況に応じた構造計算です。柱の負担可能面積を求めます。

柱材の種類(存在する階数、外周部か内部か)ごとに樹種や木質材料の種類、等級を入力することにより、柱が負担できる床面積を表示できます。入力はプルダウン方式で選択します。

また、断面が扁平な形状の柱についても任意に寸法を入力し、負担できる面積を表示できます(※扁平:ひらたいこと)

<方法3>で算定できるのは、断面と仕様が決まった柱が負担できる床面積です。実際にそれぞれの柱が負担する床面積が、算出した負担可能床面積以下となっていることを確認します。


実際にそれぞれの柱が負担する床面積については、幾何学的に手計算することも可能ですが、構造計算プログラムなどから確認することになります。


次回は、小径の確認が不要な柱や柱の欠き込み、隅柱などについてお話します。

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