NSJ住宅性能研究所

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2025年4月 建築基準法改正 木造軸組構法住宅の構造検討シリーズ11

係数の決定 と N値の算出 と 柱頭・柱脚部の接合金物の選択

3)係数を決定する

柱の上部に、梁や桁、胴差があると、曲げに抵抗する力などにより、柱を押さえ込む効果が働きます。

出隅の場合はこの効果が小さくなります。そのため、壁倍率の差が同じでも、柱の引き抜き力が大きくなります。

上記を考慮して、N値計算法では、出隅の場合と、出隅ではない場合で、計算に使用する係数が異なります。


また、柱は屋根や上階の床荷重を支えており、柱の引き抜き力を相殺する効果があります。

出隅の柱は、出隅ではない柱より負担している面積が小さいので、小さな値となります。



4)N値を算出する

1)~3)で決定した値からN値計算法でN値を求めます
(※N値:壁倍率などに応じて接合部に必要な引き抜き強さを示す)

柱には、張り間方向と桁行方向のそれぞれで求めたN値が存在します。値の大きい方が選択すべき接合方法と決めるN値となります。


5)柱頭・柱脚部の接合金物などを選択する

4)で求めたN値以上の許容耐力をもつ接合金物などを平12建告第1460号から選択します。



次回は、N値に関連する事柄について、もう少し詳しくお話します。

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