NSJ住宅性能研究所

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2025年4月 建築基準法改正 木造軸組構法住宅の構造検討シリーズ10

壁倍率の差 と 筋かいの補正値

1)壁倍率の差を算出する

まずは、検討する柱両側の壁倍率の差を算出します。
存在壁量にカウントした壁がない場合は壁倍率を0として計算します
(※外部は壁倍率0となります)

注意点は、2階建ての1階の柱の場合、直上の2階の柱の引き抜き力を加える必要があることです(※X軸方向、Y軸方向ともに行う)

つまり、1階の壁倍率の差に加えて、2階部分の壁倍率の差についても考慮に入れることになります。



2)筋かいの補正値を決定する

耐力壁が筋かいの場合ですが、筋かいの向きによって補正値を壁倍率の差に加えて計算します。

同じ断面の筋かいでも、取り付き方(向き)によって補正値が変わります。

注意点は、面材耐力壁の場合は、補正値は不要となることです。



次回は、係数、N値、柱頭・柱脚部の接合金物等について、お話します。

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