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N値計算法は、3項目からなる式で求めます (N値:壁倍率に応じて接合部に必要な引き抜き強さを示す) ①柱両端壁の壁倍率の差 ②床や床周辺部材の押さえ効果を表す係数 ③鉛直荷重の押さえ効果を表す係数 ②の床周辺部材と③の鉛直荷重の押さえ効果を表す係数は、 ・柱が出隅にある ・柱が出隅にない によって異なります。
N値計算法の流れとしては、 1)壁倍率の差を算出 2)補正値の決定 3)係数を決定 4)N値を算出 5)柱頭・柱脚部の接合金物などを選択 となります。 壁倍率の和が7を超える場合、倍率は7になります。注意点ですが、柱頭・柱脚には実倍率に対して引っ張り力が生じるため、N値計算は実倍率で行う必要があります。
■耐力壁が必要壁量の各階、各方向すべてにおいて1/2以上の場合 原則として、準耐力壁などは除いて耐力壁のみでN値計算を行います。 ですが、存在壁量に含んだ準耐力壁などの壁倍率が1.5を超える場合は、準耐力壁などもN値計算を行う対象になります。 存在壁量に含んだ準耐力壁などの壁倍率が1.5を超えるかは、準耐力壁など同士の併用がある場合は合算した壁倍率となります。耐力壁との併用の場合は準耐力壁などの壁倍率で判断を行います。 ■耐力壁が必要壁量の各階、各方向のいずれかひとつでも1/2未満の場合 存在壁量に算入した準耐力壁などと耐力壁を対象にN値計算を行います。準耐力壁などの壁倍率がいくつであっても対象となります。
次回以降、N値計算の中身( 1)~5))について、詳しくお話します。
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