試験会場でなく、オンラインでどこからでも受験できると、試験主催者・受験者にとって効率があがる反面、いろいろな不正リスクが高くなります。
オンラインでの試験にした場合の「不正」リスクと、その対策例について一般的に言われることを纏めました。
◆会場試験と比較して、Web試験にて一層考慮が必要な「不正」リスク
●本人以外が替玉として受験する
●受験者の周囲にいる協力者が、解答をアドバイスしながら受験する
●遠隔地の協力者から、メールやチャットなどを使ってアドバイスをもらう
●テキストや参考書を参照しながら受験する
●PCやスマホを使って情報を検索し、参照しながら受験する
●試験問題を保存して、他の受験者に提供する(同じ試験を時間差で実施する場合など)
◇不正の抑止に向けた対策例
<試験の運用方法による対策>
〇試験開始前に、PCのカメラと身分証明書使って本人確認を行う
〇PCのカメラを使用して、受験中の受験者の不審な行動を監視する
〇受験規約に「不正の発覚時は失格」を明記して牽制する
<試験の形式による対策>
〇設問数を増加させて、調べながらの受験では時間不足とさせる
〇調べれば判る暗記問題ではなく、理解度を評価するような設問に変更する
〇資料の参照を許可する