NSJ住宅性能研究所

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荷重と外力(木造住宅)シリーズ9

連続梁の計算

■木造では連続している梁でも1本ずつの単純梁として計算することが多い

木造住宅の構造計算では、まず梁(横架材)や柱に、上からどれくらいの重さ(鉛直荷重)がかかるかを求めます。

これは、鉄骨造やRC造でいうところの長期荷重に対する応力計算にあたる作業です。

鉄骨造やRC造では、柱と梁が強く一体になったラーメン構造が多く、荷重を受けたときの力の流れが複雑になります。

そのため、連続した部材全体をまとめて解析する(不静定構造を解く)必要があります。


一方、木造住宅では、実際には梁が連続していても、支点ごとに区切って「単純梁(両端で支えられた1本の梁)」として計算するのが一般的です。

その理由は、次のようなものです。

・単純梁として計算しても、多くの場合は安全側(厳しめ)になる

→つまり、実際より少し大きめに力を見積もることが多く、安全性を確保しやすいです。

・木造は部材の数が多く、全部を連続梁として計算すると非常に複雑になる

→住宅は梁や柱の数が多いため、細かく厳密にやると計算量が大きくなります。

・設計段階では、梁の継ぎ手位置がまだ確定していないことが多い

→木造住宅はプレカットが一般的ですが、設計中の段階では「どこで継ぐか」が未確定な場合があります。

→そのため、最初から連続梁として厳密に扱いにくいのです。


<まとめ>

木造住宅では、計算をわかりやすく・実務的に進めつつ、安全性も確保するために、連続梁を単純梁として扱うことが多い、という考え方です。



次回は、仕様とルールについて、お話します。

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