NSJ住宅性能研究所

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許容応力度計算(木造住宅)シリーズ14

無等級材の問題点

木造住宅で使う製材は、基本的には、JAS(日本農林規格)のように、品質がきちんと管理された材料を使うのが望ましいです。

ところが実際の現場では、「無等級材」と呼ばれる木材が使われることも少なくないです。

無等級材とは、簡単に言うと JASの等級(ルール)で分類されていない木材のことで、JAS材のような品質管理が前提になっていません。

つまり、同じ樹種・同じ寸法に見えても、強度にばらつきが出やすいという問題があります。


無等級材でも 2000年の建設省告示1452号によって、「このくらいの強度として扱ってよい」という基準値が与えられています。

そのため、構造計算でも無等級材が使われることがあります。

ここで重要なのは、その告示の強度値が何を基準に決められているかという点です。

実は、無等級材の告示値は、もともと 「旧JASの製材(ひき角類)1等」の数値を元にしています。

言い換えると、本来は旧JAS1等と同じレベルの品質管理ができていることが前提になっています。

しかし、無等級材は、「等級付けしていない材」なので、旧JAS1等のような品質条件(例:欠点の制限など)を満たしている保証はありません。

そのため、告示の強度をそのまま信じて使うのは危険になり得ます。

特に注意すべき欠点が 、「節(ふし)」です。

節は木材の強度に大きく影響するため、節が大きいと強度が下がりやすいです。

節の影響は「節径比」という指標で見ることが多く、基本は次の計算で求めます。

節径比(%)=(節の直径 d1 / 材の幅 W1)×100

旧JASの「ひき角類1等」では、例えば節径比は40%以下などの制限が決められていました。

つまり、強度を確保するには、節を含む欠点をきちんとチェックして、一定の基準内に収める必要があります。



次回は、木材強度について、お話します。

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