加藤社会保険労務士事務所

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第69回東葛介護研究会を開催しました。

今回の介護研究会のテーマは「過疎地等での介護事業の継続」~人手不足と中小事業所の倒産~。
訪問介護事業所が1か所のない地域が全国で109か所あるそうです。需要がない所も実際あるかもしれませんが、そこに事業所を作っても事業所として成り立たないろいう現実があります。山間部であれば山道を運転してガソリン代も上がり、移動費もかかるとそこに事業所を作る事は難しいと思います。
過去1年間で529事業所の訪問介護事業所がサービスを止めたという統計もあります。
2025年問題というと一般的には5人に1人が75歳になるという事ですが、介護業界ではこのように倒産・廃業が増えているという事かなと感じました。
政府としても色々対策はされている様ですが、中小事業所にとっては現実的には机上の空論とも言えなくないと思います。

別途、現在働かれている高齢職員について、体力的に難しくなってきても継続して働いて貰えるように工夫している事業所さんの事例を月刊誌より抜粋して共有しました。
体力的に難しくても、ケアマネージャーの資格受験講座を法人として行いキャリアアップを促進したり、「スーパーバイザー」で新人さんの教育をお願いして、現場で即戦力になるまで教育をするキャリアを提示することで、自身の経験を伝える事もでき、現場で忙しく動いている方が、新人さんの教育で時間を取られ疲弊しイライラしてしまうということを防ぐという事を行ってる事業所の事案を紹介しました。
自分が介護業界にいたくても、体が以前の様に動けなくなるという立場になったとしたら、それでもスーパーバイザーとかで自分を使ってくれる法人さんだったら、もっと頑張りたいと自分だったら感じるかと思います。若い方を採用する事ばかり考えず、キャリアのある人を活用するという考え方は介護業界にも必要な事だと改めて感じました。




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