【設立の趣旨】
戦後70年が経過し、敗戦のどん底から立ち上がり世界有数の経済大国に上り詰めた日本という国が、これからどのような方向を取ろうとしているのか大変心配な所です。物質面では、確かに恵まれた状態になりはしましたが、反面、精神面、情緒面、道徳・倫理面での荒廃が危惧されております。これからの日本は、人口が減少に向かい、社会的にも成熟の時代を迎えようとしております。こうした時期に、これまでの様な物質面の豊かさだけを追い求めるのに限界が見えております。日本という国が今後世界に伍していくには、これまでの路線では様々なところに無理が生じ、もっと足元を固める必要があります。物質至上主義、拝金思想、弱肉強食を良しとする風潮を廃し、物より心を豊かに、日本の文化伝統を尊び、国土を愛し、民族の誇りを取り戻すことが急務にあります。我々昭和の時代を駆け上がったプラチナ世代が高齢化した今、日本に何が残っているでしょうか。受け継いだ平成の人達は、先行不透明の中、不安な状況に置かれております。何もない環境の中、現在の世界に誇る日本を作り上げた昭和人と、なんでもある状況を当たり前として育った平成人とでは自ずと異質であることは致し方ありません。昭和人の我慢強さ、上昇志向に対し、平成人は親の庇護の元、自由わがままに何不自由なく成長したことで、必然的に様々なひずみを作り出してしまいました。しかし、日本人の歴史が作り出してきた遺伝子は今も生きており、気づきのスイッチが入るよう導けば、衰退から持続可能な、世界をリードする社会を築けると信じます。そのためには、我々プラチナ世代がいつまでも元気で、自らが進んで行動を起こし、次の世代の指針とならねばなりません。そうした思いから、我々は今回プラチナクラブ柏を立ち上げ、様々な地域の課題に取り組む活動を実践することで、地域を美しい、人間にやさしい、暮らしやすい、安全なものにしていきたいと思います。