知多半島文化村

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知多路の散策-2

半田市市制施行秘話

半田市制祝賀行進歌の誕生(2)

 このように、大きな期待を託されて誕生した半田市ではあったが、市制施行に関する資料や記録は、その後まもなく突入した太平洋戦争、そして敗戦による戦後の混乱等によって散逸し、さらに庁舎移転にともなう一部資料の廃棄や伊勢湾台風の罹災等の物理的要因も加わって、祝賀会の様子などのごく一部の記録を除いては市当局にも残されていない状況で、調べようにも緒が見つからない状況であった。
 折りもおり、知多市岡田町にお住いの榎本美保子さんとおっしゃる御婦人から、当時、半田第一尋常小学校(現在の半田小学校)にお勤めだったお父上関連の資料を保管しているから見て欲しいというお話がもたらされた。
早速お邪魔して拝見したところ、お父上の半田小学校時代のご活躍やご指導の記録に混じって、半田市制施行に関わる興味深い資料を数点発見することが出来た。それは次のようなものであった。
 市制施行関連記録として最も重要な第一回市議会議員選挙と市長選挙に関する諸資料の発見は大きな収穫であったが、それにも増して私が興味を覚えたのは市制施行を喜びで迎えた住民達の気持ちをうかがわせる次の資料であった。
それは、「半田市制祝賀行進歌」作成と活用に関連する諸資料である。
この歌は今では幻の祝賀行進曲として、この曲に合わせて唄いながら行進した当時の国民学校児童であった老人達の記憶の片隅に残るものであるが、その楽譜、さらに、歌詞の作詞者であった竹内梅雄先生(榎本美保子様のお父上)の歌詞作成時の推敲メモ等がそれである。
そこで、それらを「半田市市制施行秘話」という形で逐次紹介しようと考えたのである。
先ず、次回は「半田市制施行祝賀行進歌」誕生について紹介する。 








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